本日の主なトピック #
- Amazon EC2 R8g (Graviton4) が中東、メキシコ、チューリッヒの各リージョンで新たに利用可能になりました。
- Amazon Redshift において、半構造化データ処理を簡素化する 9 つの新しい配列関数と、COPY 操作のパラメータを共通化できるテンプレート機能が導入されました。
- Amazon Redshift Serverless でスナップショットを同一名前空間にリストアする際、データシェアの権限が自動的に保持されるようになり、運用負荷が軽減されます。
- Amazon OpenSearch Service の最適化インスタンス (OR2/OM2) が AWS GovCloud リージョンに拡大されました。
- Amazon SageMaker Unified Studio が新たに「ライトモード」をサポートし、明るい環境での視認性が向上しました。
- Amazon EventBridge Scheduler の
CreateScheduleAPI デフォルトクォータが毎秒 5,000 リクエストに大幅に緩和されました。
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Amazon EC2 R8g インスタンスが追加のリージョンで利用可能に #
投稿日: 2026年03月06日
何ができるようになったのか #
Amazon EC2 R8g インスタンスが、中東(UAE)、メキシコ(中部)、欧州(チューリッヒ)の各リージョンで新たに利用可能になりました。R8g インスタンスは AWS Graviton4 プロセッサを搭載しており、Graviton3 搭載の R7g インスタンスと比較して最大 30% のパフォーマンス向上を実現しています。
何が嬉しいのか #
メモリ集約型のワークロード(データベース、インメモリキャッシュ、リアルタイムのビッグデータ分析など)において、より高いパフォーマンスとエネルギー効率を享受できるようになります。Graviton4 への移行により、Web アプリケーションで最大 30%、データベースで 40%、Java アプリケーションで 45% の高速化が期待できます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: これらのリージョンでは Graviton3 世代(R7g)までの提供、あるいは R8g の利用が制限されていました。また、最大サイズも R7g では 16xlarge まででした。
- これから: 新たに 3 つのリージョンで Graviton4 の性能を活かした R8g インスタンスが利用可能になります。R8g は最大 48xlarge(vCPU が 3 倍)かつ最大 1.5TB のメモリを提供し、ベアメタルを含む 12 種類のサイズが選択可能です。
具体的なユースケース #
- 高性能なオープンソースデータベース(MySQL, PostgreSQL 等)のホスティング
- 大規模な Redis や Memcached などのインメモリキャッシュ環境
- リアルタイムなログ分析やビッグデータ処理プラットフォーム
OpenSearch OR2 および OM2 インスタンスが AWS GovCloud リージョンで利用可能に #
投稿日: 2026年03月02日
何ができるようになったのか #
Amazon OpenSearch Service の最適化インスタンスファミリーである OR2 および OM2 が、AWS GovCloud (米国東部、米国西部) リージョンを含む追加のリージョンで利用可能になりました。これらは Amazon S3 を活用したマネージドストレージを採用しており、高い耐久性と価格性能比を実現しています。
何が嬉しいのか #
インデックス処理が重いワークロードにおいて、大幅なスループット向上が期待できます。OR2 は従来の OR1 と比較して最大 26%、R7g と比較して最大 70% 高いスループットを提供します。OM2 も同様に高い性能向上(OR1 比 15%、M7g 比 66% 増)を実現しています。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: GovCloud リージョンなどの特定の環境では、最新の最適化インスタンス(OR2/OM2)が未提供で、従来のインスタンスタイプを使用する必要がありました。
- これから: 政府機関などの高いセキュリティ要件が求められるリージョンでも、最新の OpenSearch 最適化インスタンスを選択できるようになり、コスト効率よく大規模な検索・分析基盤を構築できます。
具体的なユースケース #
- 大規模なログデータの収集・リアルタイム分析
- セキュリティ情報イベント管理(SIEM)における高速な検索基盤
- 頻繁なデータ更新が発生する全文検索アプリケーション
Amazon Redshift が半構造化データ処理用の 9 つの新しい配列関数をサポート #
投稿日: 2026年03月06日
何ができるようになったのか #
Amazon Redshift の SUPER データ型に格納された半構造化データを扱うための 9 つの新しい配列関数(ARRAY_CONTAINS, ARRAY_DISTINCT, ARRAY_EXCEPT, ARRAY_INTERSECTION, ARRAY_POSITION, ARRAY_POSITIONS, ARRAY_SORT, ARRAY_UNION, ARRAYS_OVERLAP)が追加されました。
何が嬉しいのか #
SQL クエリ内で直接、配列の検索、比較、ソート、変換ができるようになります。これにより、クエリの複雑さが解消され、データ変換処理の開発効率が大幅に向上します。単一の SQL ステートメントで高度な配列操作が可能になるため、パフォーマンス上の利点も期待できます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 同様の操作を行うには、PartiQL を使用した複雑なカスタムロジックを記述する必要がありました。
- これから: 専用の関数を使用することで、直感的な SQL 記述で配列操作が可能になります。例えば、重複削除(ARRAY_DISTINCT)や共通部分の抽出(ARRAY_INTERSECTION)などが標準関数として提供されます。
具体的なユースケース #
- JSON 形式で格納されたイベントログからの特定要素の検索
- ユーザー属性の配列データに対する集合演算(重複排除や差分抽出)
- ネストされた構造を持つデータの分析用 SQL の簡素化
Amazon Redshift が COPY 操作用の再利用可能なテンプレートを導入 #
投稿日: 2026年03月06日
何ができるようになったのか #
Amazon Redshift の COPY コマンドにおいて、頻繁に使用するパラメータをテンプレートとして保存し、再利用できるようになりました。データ形式やオプションなどの設定を共通化し、コマンド実行時にそれらを一括で適用できます。
何が嬉しいのか #
データ取り込み操作の整合性を保ち、手動入力によるミスを削減できます。また、パラメータの更新が必要な場合もテンプレートを修正するだけで、そのテンプレートを使用するすべての将来の処理に反映されるため、メンテナンス性が大幅に向上します。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: COPY コマンドを実行するたびに、フォーマットパラメータなどを手動で指定する必要がありました。
- これから: 標準的な設定を「テンプレート」として定義しておくことで、記述の手間を省き、チーム全体で一貫した取り込み設定を容易に維持できるようになります。
具体的なユースケース #
- CSV や Parquet など、特定のファイル形式ごとに標準の取り込み設定を定義
- チーム間でのデータ取り込み手順の標準化
- 多数のテーブルに対する定型的なデータロード処理の簡素化
Amazon Redshift Serverless がリストア時のデータシェア権限の維持をサポート #
投稿日: 2026年03月05日
何ができるようになったのか #
Amazon Redshift Serverless において、スナップショットを同じ名前空間(namespace)にリストアする際、データシェア(datashare)の権限が自動的に保持されるようになりました。
何が嬉しいのか #
管理者による手動の権限再設定が不要になり、運用負荷と設定ミスのリスクが軽減されます。特にディザスタリカバリ(DR)やテスト環境の構築時において、データ共有の設定を維持したまま迅速に環境を復元できるようになります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 同じ名前空間へのリストアであっても、管理者が手動でコンシューマークラスターへの権限再付与やデータベースの再作成を行う必要がありました。
- これから: 名前空間が同じであれば権限が引き継がれます。また、データシェアの状態変化(権限の消失など)については EventBridge 通知で把握することが可能です。
具体的なユースケース #
- 障害発生時のバックアップからの迅速なデータ共有基盤の復旧
- 本番環境のスナップショットを利用したテスト環境へのデータ連携の自動化
- 定期的なスナップショット復元を伴う分析ワークフローの簡素化
Amazon SageMaker Unified Studio が IAM ベースのドメインでライトモードをサポート #
投稿日: 2026年03月05日
何ができるようになったのか #
Amazon SageMaker Unified Studio の IAM ベースドメインにおいて、インターフェースの「ライトモード」が選択可能になりました。ユーザーは好みに合わせてダークテーマとライトテーマを切り替えることができます。
何が嬉しいのか #
明るい環境での視認性が向上し、目の疲れを軽減できます。また、普段から明るいインターフェースを好むユーザーにとって、より馴染みのある開発環境を提供できるようになります。設定はブラウザやデバイス間で保持されます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: デフォルトのビジュアル設定(通常はダークモードなど)に限定されており、ユーザー側で全体的なテーマ色を自由に変更することはできませんでした。
- これから: プロフィール設定から「外観のカスタマイズ」を行うことで、いつでもテーマを切り替えられるようになり、アクセシビリティが向上します。
具体的なユースケース #
- 屋外や照明の明るいオフィスでの開発作業
- 長時間のコーディングにおける視覚的な負担の軽減
- 個人の好みに合わせたパーソナライズされた開発環境の構築
Amazon EventBridge Scheduler の CreateSchedule API のデフォルトクォータが緩和 #
投稿日: 2026年03月04日
何ができるようになったのか #
Amazon EventBridge Scheduler の CreateSchedule API アクションにおけるデフォルトのサービスクォータが引き上げられました。東京リージョンを含む 11 のリージョンで、デフォルトのリクエストレートが毎秒 5,000 リクエストに増加しました。
何が嬉しいのか #
大量のスケジュール作成が必要なワークロードにおいて、手動でのクォータ引き上げリクエストを行うことなく、より大規模なスケールで即座に運用を開始できるようになります。新規サービスの導入時や既存サービスの急激なスケールアップ時の摩擦が軽減されます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: デフォルトのクォータはより低く設定されており(例:毎秒数百件程度)、高スループットなスケジュール作成が必要な場合は事前に AWS への申請が必要でした。
- これから: 東京リージョンなど主要なリージョンで、最初から毎秒 5,000 件までの作成が可能になります。さらに高いレートが必要な場合は、引き続き Service Quotas コンソールから増枠申請が可能です。
具体的なユースケース #
- 数百万規模のユーザーに対して個別の通知スケジュールを一括作成するアプリケーション
- 大規模なバッチ処理のトリガーとして動的に多数のスケジュールを生成するシステム
- IoT デバイスごとの動作予約を頻繁に更新・追加するバックエンド