本日の主なトピック #
- Amazon Bedrock AgentCore Runtime が AG-UI プロトコルをサポート: AI エージェントと UI のリアルタイム同期が可能になり、高度な UI インタラクションを標準化。
- Amazon SimpleDB が S3 へのネイティブエクスポートをサポート: 背景プロセスでの JSON エクスポートにより、DynamoDB への移行やデータアーカイブが容易に。
- AWS Partner Central に AI エージェントが導入: 共同販売(Co-sell)業務の自動入力や資金援助の申請支援により、パートナーの営業活動を加速。
- Amazon Connect で外部メールアドレスへの転送が可能に: エージェントが所有権を維持したまま外部専門家へメール転送し、シームレスな連携を実現。
- Amazon Timestream for InfluxDB 3 が最大 15 ノード構成をサポート: 大規模な読み取り専用ノードの追加や動的なスケーリングが可能に。
¥3,520 Amazonで見る
AWS運用入門 改訂第2版 押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ [AWS深掘りガイド] 単行本(ソフトカバー) – 2025/7/11
Amazon Bedrock AgentCore Runtime が AG-UI プロトコルをサポート #
投稿日: 2026年03月13日
何ができるようになったのか #
Amazon Bedrock AgentCore Runtime が AG-UI (Agent-User Interaction) プロトコルをサポートしました。これにより、開発者は AI エージェントとユーザーインターフェース(フロントエンド)間のリアルタイムな対話を標準化された方法で実装できるようになります。
具体的には、テキストのストリーミング出力、エージェントの思考プロセス(推論ステップ)、ツールの実行結果などを、発生と同時にフロントエンドに配信することが可能です。また、SSE (Server-Sent Events) や WebSocket を介した双方向通信もサポートされています。
何が嬉しいのか #
開発者はフロントエンドとの通信, 認証, セッション分離, スケーリングといったインフラ側の複雑な処理を AgentCore Runtime に任せることができ、エージェントのロジックや魅力的な UI 構築に集中できるようになります。プロトコルが標準化されているため、フロントエンド側での実装もより簡潔かつ堅牢になります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: AgentCore Runtime は MCP (Model Context Protocol) や A2A (Agent-to-Agent) プロトコルをサポートしており、ツール利用やエージェント間連携は可能でしたが、ユーザー向けのフロントエンドとリアルタイムに状態を同期するための標準的な仕組みが不足していました。
- これから: AG-UI プロトコルの採用により、「進捗バーの更新」や「ダッシュボードの動的な書き換え」といった高度な UI インタラクションを、エージェントの状態と連動させて容易に実現できるようになります。
具体的なユースケース #
- リアルタイムチャットボット: エージェントが裏側で何を行っているか(どのツールを呼び出し、どう考えているか)をユーザーに逐一表示する。
- 動的ダッシュボード: エージェントによるデータ分析の結果に応じて、フロントエンドのグラフやチャートをリアルタイムで更新する。
AG-UIは「Agent-User Interaction」の略です。 AI エージェントとユーザーインターフェース間のリアルタイムな同期を標準化するオープンなイベントベースのプロトコルです。 主な特徴は以下の通りです。
- ストリーミング配信(テキスト、推論、ツール実行結果)
- リアルタイムな状態同期(UI 要素の更新)
- 標準化されたツール呼び出しの可視化
Amazon Connect で外部メールアドレスへのメール転送が可能に #
投稿日: 2026年03月16日
何ができるようになったのか #
Amazon Connect のエージェントが、受信したメールコンタクトを外部のメールアドレスやメーリングリストに直接転送できるようになりました。エージェントワークスペースおよびコンタクトセンターパネル(CCP)から操作が可能です。
転送時、エージェントは元のコンタクトの所有権を保持し続け、これまでのやり取りの履歴(コミュニケーション・トレイル)もすべて記録に残ります。
何が嬉しいのか #
バックオフィスチーム、社外の専門家、パートナー企業などのステークホルダーを、顧客対応のプロセスにスムーズに巻き込むことができます。エージェントは顧客にとっての「単一の窓口」であり続けながら、外部からの知見を素早く取り入れ、回答の質を向上させることが可能になります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: エージェントが外部の担当者に相談する場合、手動で内容をコピーして別メールを送るか、内部の他キューに転送するなどの限定的な手段しかありませんでした。外部への転送とコンテキストの保持を同時に行うのは困難でした。
- これから: 標準機能として外部転送がサポートされたことで、コンテキスト(これまでの経緯)を損なうことなく、シームレスに外部連携が行えるようになります。
具体的なユースケース #
- 専門的な技術相談: 顧客からの高度な技術적問い合わせに対し、社外のパートナー企業や専門チームにメールで相談し、その回答をもとに顧客へ返信する。
- 外部委託先との連携: 特定の業務を委託している外部チームに対し、顧客からの依頼内容を転送して実務を依頼する。
EC2 C8i および C8i-flex インスタンスがアフリカ(ケープタウン)とアジアパシフィック(ハイデラバード)で提供開始 #
投稿日: 2026年03月10日
何ができるようになったのか #
最新世代の計算最適化インスタンスである Amazon EC2 C8i および C8i-flex が、アフリカ(ケープタウン)およびアジアパシフィック(ハイデラバード)リージョンで利用可能になりました。これらのインスタンスは、AWS 専用にカスタムされた第 6 世代 Intel Xeon プロセッサ(Intel Xeon 6)を搭載しており、クラウド上の同等クラスの Intel プロセッサの中で最高のパフォーマンスとメモリ帯域幅を提供します。
何が嬉しいのか #
前世代の Intel ベースのインスタンスと比較して、価格パフォーマンスが最大 15% 向上し、メモリ帯域幅は 2.5 倍に拡大しています。また、1 世代前の C7i / C7i-flex と比較しても、最大 20% のパフォーマンス向上が見込まれます。特定のワークロードではさらに顕著で、NGINX ウェブアプリケーションで最大 60%、AI 深層学習推奨モデルで最大 40% の高速化が期待できます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: これらのリージョンでは C7i 以前の世代が主流であり、Intel Xeon 6 プロセッサによる最新のパフォーマンス向上メリットを直接享受することはできませんでした。
- これから: 最新の C8i シリーズが導入されたことで、ケープタウンやハイデラバードを拠点とするワークロードにおいて、より高いコスト効率と処理能力を選択できるようになります。
具体的なユースケース #
- コンピュート集約型ワークロード: C8i-flex は、ウェブサーバー、アプリケーションサーバー、データベース、キャッシュ(Memcached など)に最適です。
- ハイパフォーマンス・コンピューティング (HPC): 連続的に高い CPU 使用率や広帯域なメモリを必要とする大規模なシミュレーションや分析。
- AI/ML 推論: 深層学習によるレコメンデーションモデルなどの処理。
Amazon SimpleDB が Amazon S3 へのドメインデータエクスポートをサポート #
投稿日: 2026年03月16日
何ができるようになったのか #
Amazon SimpleDB のドメインデータを、標準的な JSON 形式で Amazon S3 バケットへ直接エクスポートできるようになりました。このエクスポート処理はバックグラウンドで実行されるため、データベースのパフォーマンスに影響を与えることはありません。
新しく提供される 3 つの API(StartDomainExport, GetExport, ListExports)を通じて、クロスリージョンやクロスアカウントでのエクスポート、暗号化オプション、柔軟な S3 設定が可能です。
何が嬉しいのか #
長期間のアーカイブやコンプライアンス対応、さらには他のデータベースシステム(Amazon DynamoDB など)への移行が大幅に容易になります。このツール自体は無料で利用でき(標準のデータ転送量や S3 料金は別途発生)、レート制限(1ドメインあたり24時間で5回、1アカウントあたり24回)も組み込まれているため、安全に運用できます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: SimpleDB には標準のエクスポート機能がありませんでした。データを移行したりバックアップしたりするには、Boto3 などの SDK を用いてカスタムスクリプトを自作し、全アイテムを逐次読み取って S3 に書き込む必要がありました。これは大規模なデータセットでは実装が複雑になり、読み取り負荷によるパフォーマンスへの影響も懸念されました。
- これから: マネージドなエクスポート機能が提供されたことで、スクリプトの自作が不要になり、数クリックまたは数行の CLI コマンドで安全かつ効率的にデータを S3 へ掃き出すことが可能になります。
具体的なユースケース #
- DynamoDB への移行準備: SimpleDB のデータを JSON で S3 にエクスポートし、それを元に DynamoDB の「S3 からのインポート」機能を使って高速にデータを移行する。
- コンプライアンス対応のアーカイブ: 古くなった SimpleDB ドメインのデータを、低コストな S3 ストレージに JSON 形式で長期保存する。
Amazon Timestream for InfluxDB 3 がマルチノードクラスターの構成を拡張、最大15ノードまで対応 #
投稿日: 2026年03月16日
何ができるようになったのか #
Amazon Timestream for InfluxDB 3 Enterprise エディションにおいて、マルチノードクラスターの構成が大幅に拡張されました。これまでは固定的な構成に限定されていましたが、最大で合計 15 ノードまでの大規模なクラスター構築が可能になります。
新しい構成では、データ入力とクエリの両方を担う「書き込み/読み取りノード(1〜4台)」, クエリ性能のスケーリングに特化した「読み取り専用ノード(最大13台)」, そして「専用コンパクターノード」を自由に組み合わせて、ワークロードに最適なトポロジーを設計できます。
何が嬉しいのか #
読み取り負荷の高いダッシュボードや分析クエリが、データの書き込みパフォーマンスに影響を与えることなく、専用の読み取りノードで処理できるようになります。また、異なるアベイラビリティーゾーン(AZ)に負荷を分散させることで、耐障害性と可用性(HA)がさらに向上します。
さらに、稼働中のクラスターに対してノードの追加や削除が動的に行えるようになったほか、シングルノードの Core エディションからマルチノード対応の Enterprise エディションへのアップグレードパスも提供されました。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: InfluxDB 3 のマルチノード構成は、初期状態の固定パターン(1ノードまたは3ノード構成)に限定されており、作成後にノード数を変更することはできませんでした。また、読み取り専用の専用ノードを追加する仕組みもありませんでした。
- これから: 最大 15 ノードまでの柔軟なスケーリングが可能になり、読み書きの比率に応じたきめ細かなリソース調整が可能になります。
具体的なユースケース #
- 大規模な IoT モニタリング: 大量のセンサーデータを書き込みつつ、多数のユーザーが同時にダッシュボードで可視化を行うような、読み書き双方が高負荷な環境。
- 分析専用ノードの構築: 本番の書き込み処理に影響を与えずに、複雑な分析クエリを実行するための専用読み取りノードを一時的に追加する。
AWS Partner Central に AI エージェントが登場、共同販売(Co-sell)を加速 #
投稿日: 2026年03月16日
何ができるようになったのか #
AWS パートナー向けのポータル「AWS Partner Central」において、AI 搭載のエージェント機能が一般提供(GA)されました。Amazon Bedrock AgentCore を基盤としたこの機能は、パートナー企業の営業チームと協力し、AWS との共同販売(Co-sell)プロセスを劇的に効率化します。
このエージェントは、Partner Central コンソールから直接利用できるほか、MCP (Model Context Protocol) を通じてプログラム的にアクセスすることも可能です。これにより、自社の CRM(Salesforce 等)の中から直接エージェントを活用することもできます。
何が嬉しいのか #
営業担当者は、会議の議事録、メモ、メールなどをエージェントに共有するだけで、案件情報のフィールドを自動入力させ、案件のフェーズを進めることができます。また、パイプラインのインサイトや、次に取るべき行動(Next Step)の推奨事項をオンデマンドで取得できるため、優先順位付けが容易になります。さらに、案件ごとの資金援助(Funding)の適用可能性を自動でハイライトし、申請書の自動作成まで支援してくれます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: パートナー企業の営業担当者は、自社の CRM と AWS Partner Central の両方に手動で同じ情報を入力する「二重入力」の負担を抱えていました。また、複雑な資金援助プログラムの中から最適なものを探し出し、申請書を手動で作成する作業には多大な時間がかかっていました。
- これから: AI エージェントがデータ入力や分析、申請支援を代行することで、営業担当者は「事務作業」ではなく「顧客への提案」という本質的な業務に集中できるようになります。
具体的なユースケース #
- CRM とのシームレスな連携: MCP を使用して自社の Salesforce と連携させ、CRM 上のメモから Partner Central の案件情報を自動更新する。
- 資金援助の獲得最大化: どの案件が AWS のマーケティング資金(MDF)や検証費用(PoC クレジット)の対象になるかをエージェントに自動判定させ、迅速に申請を行う。