本日の主なトピック #
- Amazon Bedrock AgentCore Runtime が WebRTC をサポート: 低遅延なリアルタイム音声・ビデオ対話が可能になりました。
- Amazon EKS Provisioned Control Plane の SLA が 99.99% に向上: 従来の 99.95% から可用性コミットメントが強化されました。
- Amazon EKS に超大規模ワークロード向けの新しい 8XL スケーリング層が追加: 従来の 4XL の 2 倍のリクエスト処理能力を提供します。
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Amazon Bedrock AgentCore Runtime、リアルタイム双方向ストリーミング向けに WebRTC をサポート #
投稿日: 2026年03月20日
何ができるようになったのか #
Amazon Bedrock AgentCore Runtime において、クライアントとエージェント間のリアルタイム双方向ストリーミングプロトコルとして、従来の WebSocket に加えて WebRTC がサポートされました。これにより、低遅延なピアツーピア通信(UDPベース)を利用して、音声やビデオの双方向ストリーミングが可能なボイスエージェントを構築できるようになります。
何が嬉しいのか #
WebRTC は UDP ベースのプロトコルであるため、TCP ベースの WebSocket よりもリアルタイム性に優れています。これにより、ブラウザやモバイルアプリ上のボイスエージェントにおいて、より自然で遅延の少ない会話体験を提供できます。また、TURN リレーとして Amazon Kinesis Video Streams のマネージド TURN を利用でき、AWS IAM との統合も容易です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 双方向ストリーミングには WebSocket プロトコルのみが利用可能でした。WebSocket は TCP ベースであり、テキストやオーディオのストリーミングに適していますが、リアルタイム性が極めて重要なメディア伝送においては、ネットワーク環境によって遅延が生じる可能性がありました。
- これから: WebRTC が選択肢に加わり、低遅延が求められるリアルタイムメディア配信に最適化された通信が可能になります。開発者は WebSocket と WebRTC のいずれか、または両方を選択して、ユースケースに応じたエージェントを構築できます。
具体的なユースケース #
- 低遅延な応答が求められる AI 音声アシスタントやカスタマーサポートボイスエージェント
- ブラウザやモバイルアプリケーションでのリアルタイムビデオ/音声インタラクション
- AWS IAM を活用した、セキュアでスケーラブルな双方向ストリーミング通信の実装
WebRTC は「Web Real-Time Communication」の略です。 ブラウザやモバイルアプリで、プラグインなしでリアルタイムの音声・ビデオ通信を実現するためのオープン標準規格です。 主な特徴は以下の通りです。
- UDP(User Datagram Protocol)を使用し、パケット再送制御などを最小限に抑えることで低遅延を実現。
- ピアツーピア(P2P)通信を基本とし、NAT越えのために TURN/STUN サーバーを利用。
- 暗号化(SRTP/DTLS)が標準で組み込まれており、セキュアな通信が可能。
Amazon EKS、Provisioned Control Plane クラスター向けに 99.99% の SLA と新 8XL スケーリング層を発表 #
投稿日: 2026年03月20日
何ができるようになったのか #
Amazon EKS において、Provisioned Control Plane を利用するクラスターに対して、サービスレベルアグリーメント (SLA) がこれまでの 99.95% から 99.99% へと向上しました。また、Provisioned Control Plane の新しい最大ティアとして「8XL」が追加されました。
何が嬉しいのか #
99.99% の SLA は 1 分間隔で測定され、ミッションクリティカルなワークロードに対してより厳格な可用性コミットメントを提供します。新しく追加された 8XL ティアは、API サーバーのリクエスト処理能力が従来の最大であった 4XL ティアの 2 倍に向上しており、大規模な AI/ML トレーニングやハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)、大規模データ処理などの極めて高い負荷がかかる用途に対応できます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 標準的なコントロールプレーンの SLA は 99.95% でした。また、Provisioned Control Plane の最大サイズは 4XL であり、それ以上のスケーリングが必要な場合は AWS サポートへの個別相談やアーキテクチャの工夫が必要でした。
- これから: Provisioned Control Plane を選択することで、より高い 99.99% の SLA が適用されます。さらに 8XL ティアの登場により、事前定義されたスケーリング層の範囲内で、超大規模な Kubernetes API リクエスト処理能力を即座に確保できるようになります。
具体的なユースケース #
- 金融システムや基幹業務など、極めて高い可用性が求められるミッションクリティカルなワークロードの運用
- 数千、数万ノード規模での AI/ML モデルの分散トレーニング
- 短期間に爆発的なリクエストが発生する大規模なデータバッチ処理
Provisioned Control Plane は、Amazon EKS クラスターのコントロールプレーンの容量を、事前定義されたスケーリング層(Tier)から選択してプロビジョニングできる機能です。 主な特徴は以下の通りです。
- クラスターの負荷に応じてコントロールプレーンのキャパシティを事前に確保できる。
- トラフィックの急増や予測不可能なバーストに対して、API サーバーの応答性能を維持。
- 標準のコントロールプレーンよりも高い SLA(99.99%)が提供される。