本日の主なトピック #
- Amazon S3 Files の発表: S3 バケットを POSIX ファイルシステムとして直接マウントし、低遅延・高スループットなアクセスが可能に。
- AWS Cost Explorer と Amazon Q の統合: 自然言語でコスト分析の質問が可能になり、可視化も自動更新。
- AWS Lambda レスポンスストリーミングの拡大: すべての商用リージョンでサポートされ、LLM などの低遅延応答が必要なアプリに最適。
- Amazon Bedrock に Claude Mythos 登場: Anthropic の最新かつ最も高度な AI モデルが限定プレビューで利用可能に。
- AWS IoT Greengrass の新 SDK: C/C++/Rust 向けの超軽量 SDK により、リソース制約の厳しいエッジデバイスでの AI 実行が可能に。
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Amazon S3 Files の発表:S3 バケットをファイルシステムとして直接利用可能に #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
「Amazon S3 Files」という新機能が発表されました。これは S3 バケットをファイルシステム(POSIX セマンティクス準拠)として直接マウントし、AWS のコンピュートリソース(EC2、コンテナ、Lambda など)からアクセスできるようにするものです。Amazon EFS の技術をベースにしており、データのコピーや移行なしに、S3 上のオブジェクトをファイルとして扱えます。
何が嬉しいのか #
既存のファイルベースのアプリケーションを、コード変更なしで S3 上のデータに対して実行できます。オブジェクトストレージとファイルストレージの間でデータを同期させるための複雑なパイプラインや、重複したストレージ管理が不要になります。数千のコンピュートリソースから同時に接続でき、数テラバイト/秒のスループットを提供します。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: S3 上のデータをファイルとして扱うには、S3 互換のファイルゲートウェイや、データのステージング(コピー)が必要でした。
- これから: S3 Files により、S3 が「ファイルシステムとしても機能するオブジェクトストレージ」になり、低遅延かつ高スループットなファイルアクセスが可能になります。
具体的なユースケース #
- 機械学習のデータ準備ワークロードを、S3 上のデータに対して直接実行する。
- AI エージェントが、パイプライン間でメモリや状態を共有するためのファイルシステムとして使用する。
- 既存のレガシーなファイルベースアプリケーションをクラウドへ移行する際、ストレージとして S3 を利用する。
AWS Cost Explorer が Amazon Q による自然言語クエリ機能をローンチ #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
AWS Cost Explorer に Amazon Q Developer の生成 AI 機能が統合されました。ユーザーは「今月の支出が最も多いサービスを表示して」といった自然言語の質問を投げかけることで、コストや使用状況のデータを分析できるようになります。質問への回答だけでなく、対応するグラフや可視化も自動的に更新されます。
何が嬉しいのか #
複雑なフィルタ設定やグループ化を手動で行う必要がなくなり、誰でも簡単にコスト分析が可能になります。また、提示された回答に対してフォローアップの質問を続けることで、支出パターンの対話的な深掘り調査がスムーズに行えます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 特定のコスト情報を得るためには、Cost Explorer の UI で複数のフィルタやディメンション(サービス、リージョンなど)を正しく組み合わせる必要がありました。
- これから: Amazon Q に問いかけるだけで、必要な可視化と分析結果が即座に得られます。
具体的なユースケース #
- 「先週と比較して EC2 のコストが増加した原因は何?」と質問して、要因を特定する。
- 「今後 3 ヶ月の予測コストをサービス別に表示して」と依頼し、予算計画に活用する。
AWS Lambda のレスポンスストリーミングがすべての商用リージョンで利用可能に #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
AWS Lambda の「レスポンスストリーミング」機能が、すべての商用 AWS リージョンで利用可能になりました。InvokeWithResponseStream API を使用することで、関数がペイロード全体をバッファリングすることなく、準備ができたデータから逐次クライアントに送信できるようになります。
何が嬉しいのか #
クライアントが最初のデータを受け取るまでの時間(Time-to-First-Byte: TTFB)が大幅に短縮されます。特に、LLM(大規模言語モデル)を活用したアプリケーションや、段階的に情報を表示したい Web/モバイルアプリにおいて、ユーザー体験を向上させることができます。最大 200 MB までのペイロードをストリーミング可能です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: レスポンスストリーミングは一部のリージョンに限定されていました。
- これから: 世界中のすべての商用リージョンで、一貫して低遅延なストリーミング応答を実装できます。
具体的なユースケース #
- 生成 AI の回答を 1 文字ずつ表示するチャット UI の構築。
- サイズの大きなレポートやメディアデータを、生成しながら逐次ダウンロードさせる。
Amazon Bedrock で Anthropic の最新モデル「Claude Mythos Preview」が利用可能に #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
Amazon Bedrock において、Anthropic の次世代 AI モデル「Claude Mythos Preview」が限定プレビュー(Gated Research Preview)として提供開始されました。これは「Project Glasswing」の一環であり、サイバーセキュリティ、ソフトウェアコーディング、複雑な推論においてこれまでにない高度な能力を備えています。
何が嬉しいのか #
このモデルは、ソフトウェアの洗練された脆弱性を特定し、その悪用可能性を実証する能力に長けています。セキュリティチームは、大規模なコードベースを理解し、手動のガイダンスを最小限に抑えつつ実行可能な知見を得ることができ、脅威が顕在化する前に防御を固めることが可能になります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: AI によるコード解析は補助的な役割が強く、複雑なセキュリティ脆弱性の特定には多くの手動介入が必要でした。
- これから: Claude Mythos の高度な推論により、より自律的かつ高精度にセキュリティ上の欠陥を特定し、防御側が先手を打てるようになります。
具体的なユースケース #
- オープンソースソフトウェアや重要なデジタルサービスのコードベースに潜む、未知の脆弱性の調査と修正。
- サイバー攻撃が想定されるシナリオに対する、AI を活用した先制的な防御策の構築。
AWS IoT Greengrass が C/C++/Rust 向けコンポーネント SDK を発表 #
投稿日: 2026年04月06日
何ができるようになったのか #
AWS IoT Greengrass アプリケーション向けに、新しい「Greengrass component SDK」が発表されました。これは C, C++, Rust 言語に対応したネイティブバインディングを提供し、リソースの限られたエッジデバイス上での高度なアプリケーション実行を可能にします。
何が嬉しいのか #
この SDK はメモリフットプリントを大幅に削減しており、従来の 30 MB から 0.5 MB 未満へと軽量化されています。これにより、これまでメモリ制約がネックとなっていた自動車、産業用 IoT、ロボティクス、スマートビルディングなどの分野において、より複雑な AI/ML ワークロードをエッジで実行できるようになります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: Greengrass コンポーネントの開発には、比較的リソースを消費するランタイムが必要な場合がありました。
- これから: C/C++/Rust によるネイティブな実装が可能になり、超軽量かつ高性能なエッジアプリケーションを構築できます。
具体的なユースケース #
- メモリ容量の少ない組み込みデバイス上で、カメラ映像をリアルタイムで解析する AI コンポーネントを動作させる。
- 産業機器の制御回路と密接に連携する、高性能な Rust 製のデータ処理エージェントをデプロイする。
AWS Certificate Manager がコンソール上での証明書検索に対応 #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
AWS Certificate Manager (ACM) のコンソールおよび API にて、ドメイン名、証明書 ARN、有効期限などのパラメータを使用した証明書の検索が可能になりました。新しい SearchCertificates API も導入されています。
何が嬉しいのか #
多数の証明書を管理している管理者は、特定のドメインに関連する証明書や、期限切れが近い証明書を迅速に特定できるようになります。これにより、証明書の更新作業や管理の効率が大幅に向上します。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 大量のリバイバル証明書がある場合、リストから目視で探すか、フィルタリング機能が限定的でした。
- これから: 検索バーにパラメータを入力するだけで、目的の証明書を即座に見つけ出すことができます。
具体的なユースケース #
- 有効期限が 30 日以内に迫っている証明書を一覧表示し、更新漏れを防ぐ。
- 特定のサブドメイン(例:
*.example.com)に関連付けられたすべての証明書を検索する。
Amazon Kinesis Video Streams (KVS) が AWS GovCloud リージョンで WebRTC をサポート #
投稿日: 2026年03月30日
何ができるようになったのか #
Amazon Kinesis Video Streams (KVS) が、AWS GovCloud (US) リージョンで WebRTC(Real-Time Communication)をサポートしました。これにより、セキュリティ要件の厳しい公共機関や政府関連のワークロードにおいて、低遅延(サブ秒単位)の双方向メディアストリーミングが利用可能になります。
何が嬉しいのか #
政府機関やパートナー企業は、FedRAMP High などの規制コンプライアンスを維持しながら、リアルタイムのビデオ通話や遠隔監視アプリケーションを構築できます。機密性の高いデータを扱う環境でも、WebRTC による高品質なリアルタイム通信が実現します。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: GovCloud リージョンでは WebRTC 機能が制限されており、低遅延な双方向ストリーミングの実現には独自の実装が必要な場合がありました。
- これから: KVS のマネージドな WebRTC 機能を利用して、標準的なコンプライアンスを満たしつつ迅速にリアルタイム機能を導入できます。
具体的なユースケース #
- 国境警備や軍事施設でのライブ監視フィードの配信。
- 法執行機関による、データレジデンシーを遵守したボディカメラのリアルタイム映像配信。
- 防衛活動におけるドローンや無人航空機(UAV)の遠隔モニタリング。
Amazon Lightsail がマレーシアリージョンで利用可能に #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
AWS の VPS(仮想プライベートサーバー)サービスである Amazon Lightsail が、アジアパシフィック(マレーシア)リージョンで利用可能になりました。マレーシア国内および周辺地域のユーザーに対して、Lightsail の全機能が提供されます。
何が嬉しいのか #
マレーシア周辺の顧客は、より低遅延でパフォーマンスの高いアプリケーションを実行できるようになります。また、データの国内保存(データレジデンシー)要件を満たす必要があるプロジェクトにも対応しやすくなります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: マレーシアのユーザーは、シンガポールなどの近隣リージョンを使用する必要があり、わずかな遅延が発生していました。
- これから: 国内リージョンを使用することで、最適な応答速度とコンプライアンスへの準拠が可能になります。
具体的なユースケース #
- マレーシア国内向けの Web サイトやアプリケーションのホスティング。
- 地域限定のデータを扱うための、Lightsail を活用した管理データベースやコンテナの展開。
Amazon SageMaker Unified Studio が Identity Center ドメインでサーバーレスワークフローをサポート #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
Amazon SageMaker Unified Studio において、AWS IAM Identity Center を使用しているドメインでも「サーバーレスワークフロー」が利用可能になりました。これにより、Apache Airflow (Managed Workflows for Apache Airflow: MWAA) をベースとしたデータ処理タスクのオーケストレーションを、インフラの管理なしで実行できます。
何が嬉しいのか #
サーバーレスワークフローは、実行時にのみコンピューティングリソースをプロビジョニングし、完了後に解放するため、実際の実行時間分のみの支払いで済みます。また、約 200 の演算子(Operator)をサポートするビジュアルワークフロー体験により、Amazon S3、Redshift、EMR、Glue、SageMaker AI などの AWS サービスとの連携が容易になります。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: サーバーレスワークフローは IAM ベースのドメインでのみ利用可能でした。
- これから: Identity Center を利用してユーザー管理を行っている組織でも、サーバーレスな Airflow ワークフローを統合的に利用できるようになります。
具体的なユースケース #
- Identity Center で管理されたデータサイエンティストが、機械学習パイプラインのステップをサーバーレスワークフローとして定義・実行する。
- 複数の AWS サービスをまたぐデータ処理タスクを、インフラ構築の手間をかけずに定期実行する。
Amazon SageMaker Unified Studio にノートブックのインポート/エクスポート機能と開発加速機能が追加 #
投稿日: 2026年04月06日
何ができるようになったのか #
Amazon SageMaker Unified Studio のノートブックにおいて、JupyterLab や他のプラットフォームからのインポート/エクスポートが可能になりました(.ipynb, .json, .py 形式をサポート)。また、セルの並べ替え、キーボードショートカット、セルの名前変更、マルチライン SQL サポートなどの開発効率を高める新機能が導入されました。
何が嬉しいのか #
既存のノートブック環境からの移行が容易になり、セルタイプやメタデータ、出力を保持したままプラットフォームを切り替えることができます。また、SQL セルで複数のステートメントを実行し、結果をタブで比較できるようになるなど、データサイエンティストやエンジニアの生産性が向上します。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 他のプラットフォームからノートブックを持ち込む際の手順が複雑であったり、ノートブック上での操作性(セルの管理や SQL 実行)に制約がありました。
- これから: 柔軟なインポート/エクスポートと、直感的な UI 操作(ドラッグ&ドロップによるセル移動など)により、よりシームレスな開発体験が得られます。
具体的なユースケース #
- ローカルの JupyterLab で作成した
.ipynbファイルを SageMaker Unified Studio にインポートしてチームで共有する。 - 1つのノートブックセル内で複数の SQL クエリを実行し、それぞれの実行結果をタブで切り替えて分析する。
AWS Transfer Family がコネクタと Web アプリで IPv6 をサポート #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
AWS Transfer Family において、SFTP コネクタ、AS2 コネクタ、および Transfer Family Web アプリで IPv6 がサポートされました。これにより、IPv6 を採用しているリモートサーバーや取引先パートナーとの通信が可能になり、ユーザーは IPv6 ネットワークから Web アプリにアクセスしてファイルをアップロード・ダウンロードできるようになります。
何が嬉しいのか #
パートナー企業が IPv4 から IPv6 へ移行している場合でも、接続の障壁を排除できます。デュアルスタック(IPv4 と IPv6 の両方)をサポートしているため、既存の IPv4 システムとの通信を維持しつつ、自身のペースで IPv6 への移行を進めることが可能です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: コネクタや Web アプリのアクセスにおいて IPv6 の利用に制約があり、IPv6 ネイティブな環境からの接続には工夫が必要でした。
- これから: マネージドに IPv6 がサポートされ、より広範なネットワーク環境とのシームレスなファイル転送が実現します。
具体的なユースケース #
- IPv6 のみをサポートする取引先の SFTP サーバーに対して、AWS からファイルを送信する。
- IPv6 環境のモバイルデバイスを利用するエンドユーザーに、Transfer Family Web アプリを提供してファイルを共有する。
Amazon Quick Sight がテーブル内でのスパークライン表示をサポート #
投稿日: 2026年04月03日
何ができるようになったのか #
Amazon Quick Sight において、テーブル(表)のセル内に「スパークライン(Sparklines)」を埋め込むことが可能になりました。スパークラインは、コンパクトな折れ線グラフまたはエリアチャートをテーブルの各行にインラインで表示する機能です。
何が嬉しいのか #
詳細な数値データと並べて、そのデータの推移(トレンド)を一目で把握できるようになります。別のグラフを確認するためにダッシュボード内を移動する必要がなくなり、パターンや異常値、傾向の特定が迅速に行えます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: テーブル内のデータの推移を確認するには、別のグラフを配置するか、ドリルダウンを行う必要がありました。
- これから: テーブルそのものにトレンド可視化機能が統合され、一画面での分析密度が高まります。
具体的なユースケース #
- 製品別の売上表において、直近 12 ヶ月の売上推移をスパークラインで表示し、成長している製品を特定する。
- サーバーのメトリクス一覧表で、過去 24 時間の CPU 使用率の変動を可視化し、スパイクが発生しているインスタンスを見つける。
Amazon RDS for Oracle が第 8 世代 (M8i, R8i) インスタンスをサポート #
投稿日: 2026年04月07日
何ができるようになったのか #
Amazon RDS for Oracle が、Intel ベースの最新世代インスタンスである M8i および R8i インスタンスをサポートしました。これらは AWS 向けにカスタムされた第 6 世代 Intel Xeon プロセッサ(Intel Xeon 6)を搭載しており、クラウド上の Intel プロセッサの中で最高のパフォーマンスとメモリ帯域幅を提供します。
何が嬉しいのか #
前世代の Intel インスタンスと比較して、コストパフォーマンスが最大 15% 向上し、メモリ帯域幅が 2.5 倍に拡大しています。大規模なデータベースワークロードや、メモリ負荷の高い処理において、より高いスループットと効率性を得ることができます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: Intel ベースのインスタンスを使用する場合、第 7 世代以前のモデル(M7i, R7i など)が最新でした。
- これから: 第 8 世代のパワーを活用することで、同じコストでより高い性能、あるいは同じ性能をより低コストで実現できます。
具体的なユースケース #
- 膨大なトランザクションが発生する Oracle Database Enterprise Edition のパフォーマンス改善。
- 大規模なバッチ処理や複雑なクエリを多用する分析用データベースの高速化。