本日の主なトピック #
- CloudWatch において、組織全体や複数リージョンにわたるテレメトリ設定の監査と自動有効化ルールがサポートされました。
- QuickSight で、同一ブラウザ内で最大5つのアカウントに同時サインインし、タブ切り替え等で利用できるようになりました。
- Amazon Bedrock に Anthropic の最新モデル Claude Opus 4.7 が追加され、コーディングや複雑な推論能力が向上しました。
- AWS Elastic Disaster Recovery が、高いデータ主権が求められる AWS European Sovereign Cloud (ドイツ) で利用可能になりました。
¥3,520 Amazonで見る
AWS運用入門 改訂第2版 押さえておきたいAWSの基本と運用ノウハウ [AWS深掘りガイド] 単行本(ソフトカバー) – 2025/7/11
Amazon CloudWatch がクロスリージョンのテレメトリ監査と有効化ルールをサポート #
投稿日: 2026年04月16日
何ができるようになったのか #
Amazon CloudWatch において、Amazon EC2、Amazon VPC、AWS CloudTrail などの AWS サービスからのテレメトリ設定を、単一のリージョンから複数の AWS リージョンにわたって監査・有効化できるようになりました。アカウントまたは組織全体で一括して監査機能を有効化し、特定のリージョンまたは利用可能なすべてのリージョンに対して自動的に適用される有効化ルールを作成できます。
何が嬉しいのか #
集中管理が容易になります。例えば、中央のセキュリティチームが VPC Flow Logs に対して組織全体の有効化ルールを1つ作成するだけで、全アカウント・全リージョンのすべての VPC に対して一貫したテレメトリ収集を保証できます。また、「すべてのリージョン」を対象としたルールは、新しいリージョンが追加された際にも自動的に拡張されるため、運用の抜け漏れを防げます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 各リージョンごとにテレメトリの監査や有効化の設定を行う必要があり、マルチアカウント・マルチリージョン環境での一貫性の確保や運用負荷が課題でした。
- これから: 単一のリージョンから組織レベルでルールを定義でき、既存および新規のすべてのリージョンに対してテレメトリ収集を自動化・標準化できます。
具体的なユースケース #
- 組織内のすべての VPC で VPC Flow Logs が有効になっていることを、単一のルールで強制・監査する。
- 新しく追加された AWS リージョンにおいても、自動的に CloudTrail のテレメトリ収集を開始するように設定する。
Amazon QuickSight が同一ブラウザでのマルチアカウントサインインをサポート #
投稿日: 2026年04月16日
何ができるようになったのか #
Amazon QuickSight において、最大5つのアカウントに同一ブラウザ内で同時にサインインできるようになりました(マルチセッションサポート)。また、すべての URL に QuickSight アカウント名が含まれるようになり、ダッシュボードやレポートなどの各リソースにアクセスする際、どのアカウントの資産であるかを容易に識別できるようになりました。
何が嬉しいのか #
開発、テスト、本番といった複数の環境を使い分けているユーザーが、ブラウザのシークレットモードや複数のブラウザを使い分けることなく、一つのブラウザウィンドウで複数のアカウント間を行き来してリソースの比較やトラブルシューティングを行えるようになります。右上のメニューから別のアカウントへのサインインが可能です。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 同一ブラウザ内では一つの QuickSight セッションしか保持できず、別のアカウントにアクセスするには一度ログアウトするか、別のブラウザ、またはシークレットウィンドウを使用する必要がありました。
- これから: 同一ブラウザの別タブなどで、最大5つまでのアカウントを同時に開き、効率的に作業を並行して進めることができます。
具体的なユースケース #
- 開発環境と本番環境のダッシュボードを別タブで開き、設定値やデータの見え方を直接比較する。
- 複数の顧客アカウントを管理しているエンジニアが、アカウントを切り替えながらそれぞれのダッシュボードを迅速に確認する。
Claude Opus 4.7 が Amazon Bedrock で一般利用可能に #
投稿日: 2026年04月16日
何ができるようになったのか #
Anthropic の最新かつ最も強力なモデルである「Claude Opus 4.7」が Amazon Bedrock で利用可能になりました。Claude Opus 4.6 からのアップグレード版として、エージェントによるコーディング、プロフェッショナルな業務、および長時間実行されるタスクにおいて大幅なパフォーマンス向上が図られています。
何が嬉しいのか #
より複雑で曖昧な指示に対しても正確に応答できるようになりました。コーディングにおいては、システムのエンジニアリングや複雑な推論を必要とするタスクでの自律性が向上しています。また、高解像度の画像サポートにより、グラフや密度の高いドキュメント、UI 画面などの詳細な視覚情報の解析精度も向上しています。さらに、Bedrock の次世代推論エンジンにより、プロンプトデータへのアクセスを遮断する強固なプライバシー保護と、動的なトラフィックルーティングによる高い可用性が提供されます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: Claude Opus 4.6 が最上位モデルでしたが、より複雑な推論や長期間のコンテキスト保持において改善の余地がありました。
- これから: Opus 4.7 により、より高度な推論、正確な指示遵守、そして高精度な画像認識が必要なプロダクション環境の AI アプリケーションを構築できます。
具体的なユースケース #
- 複雑な既存コードベースの解析と、大規模なリファクタリングを自律的に行う AI コーディングエージェント。
- 大量の財務データや複雑な図表を含むドキュメントを読み解き、詳細な分析レポートやプレゼンテーション資料を自動生成する。
- 多数のステップを伴う長期的なビジネスプロセスの自動化。
AWS Elastic Disaster Recovery が AWS European Sovereign Cloud で利用可能に #
投稿日: 2026年04月16日
何ができるようになったのか #
AWS Elastic Disaster Recovery (AWS DRS) が、AWS European Sovereign Cloud (ドイツリージョン) で利用可能になりました。これにより、データ主権(Data Sovereignty)に関する厳格な要件を持つ組織でも、ミッションクリティカルなワークロードを AWS 上で保護できるようになります。
何が嬉しいのか #
物理インフラ、VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、および他のクラウドインフラから、AWS への迅速かつ安価なディザスタリカバリが可能になります。秒単位の RPO(目標復旧時点)と分単位の RTO(目標復旧時間)を実現しつつ、リカバリ時以外は最小限のコンピュートリソースしか消費しないため、コスト効率良く災害対策が行えます。
これまでとどう変わるのか #
- これまで: 欧州の高度な規制下にある組織は、データ主権の制約により AWS DRS の利用が制限される場合がありました。
- これから: 欧州居住者向けの独立したインフラである AWS European Sovereign Cloud 内で AWS DRS が利用可能になったことで、法令順守を維持しながらクラウドベースの DR 対策を導入できます。
具体的なユースケース #
- ドイツ国内にデータを保持しつつ、オンプレミスの基幹システム(Oracle, SAP, SQL Server 等)の災害対策を AWS 上に構築する。
- 法規制により高度な分離が求められる官公庁や金融機関のワークロードを、データ主権を保ったまま AWS DRS でバックアップ・復旧できるようにする。